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地域の森林から生まれる薪炭を使おう!

 

 

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日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局

2015年1月まで森のエネルギー研究所。
今後はフェイスブックまでお問い合わせください。

Copyright(C) 2006
日本の森林を育てる
薪炭利用キャンペーン
All rights reserved.
本ページは、(独)環境再生保全機 地球環境基金の助成を受けて作成しました

呼びかけメッセージ

内山 節     哲学者、NPO法人 森づくりフォーラム代表理事、立教大学大学院教授
大江 忍     NPO法人 緑の列島ネットワーク理事長
大塚 憲昭  NPO法人 里山倶楽部理事、バイオマスエネルギー事業部長
竹田 純一   里地ネットワーク事務局長
寺川 裕子   NPO法人 里山倶楽部理事・事務局
深澤 光     岩手県在住 薪割りスト
堀尾 正靭   東京農工大学大学院教授
松田 直子   株式会社 Hibana代表取締役、薪く炭くKYOTO元代表

内山 節

私の暮らす群馬県上野村の人たちは、かつては山の至る所から炭窯の煙が立ちのぼっていたという。

そしてその頃は山も村も元気があったと。

私たちが取り戻したいのは、このことに表現されている森と人間の姿である。

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大江 忍

「近くの山の木で家をつくる運動」を提唱し推進しておりますNPO法人です。

昨今では、ある程度周知がされ始めました日本列島の山の危機的な状態を、様々な分野より、環境保全に意識を持ち、この美しい日本を子孫に受け継いでいくためにも、同じ方向を向いて活動するNPO同士の連携は必須となることと思います。

当NPOが、国産材での家づくりを推進しておりますのは、単に建築の需要拡大を推進するだけでなく、 日本の山の木を適正な価格で市民が購入し、山で働く人々にも還元され、経済的にも循環することにより、環境保全に繋がると考えております。

外国材の輸入拡大に伴い、日本の山の木の価格は暴落し、山への還元されるべき資金が適正にフィードバックされずに、 放置林となってしまった地域が日本中にあり自然災害をもたらす要因の一つになっているのが現状です。

植林され、人の手が入った森林を適切に管理し、時には天然林化への道を選択しながら、 石油石炭等の地下資源エネルギーの利用を抑制するバイオマスエネルギー利用を推進し、市民の意識改革をすることは、 差し迫った温暖化問題への一つの運動としても重要であり、一致協力していくことを切望するものであります。

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大塚 憲昭

薪を燃やして電気を作ろう!

いま、薪炭林の新しい活用方法として、木を燃やして湯と電気を作る新エネルギーシステムを研究中です。


誰でも簡単に使用できる家庭サイズのマイクロコージェネレーションシステムで、そんな小さな装置が全国に普及することで、大きなバイオマス活用が実現できると思います。

そんな夢の実現に協力してくださる方を求めています。

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竹田 純一

薪炭の利用には、さまざまな意義があります。

私の場合は、気分転換に、裏の里山に上って、深呼吸した後、枯れ枝を持ち帰って、薪ストーブにくめ、火のある暮らしを楽しむような気軽なつきあいから、少し気を張って、里山の整備に向かい、椎茸のほだ木をつくったり、テーブルやイスの材をいただき、家具や道具をつくったりしています。

再生してゆく里山、若返っていく里山に触れることは、自分自身の若さを取り戻していくような気分でもあります。

薪炭を利用する暮らし、里地里山と共に生きる暮らしは、なつかしい日本のふるさとを、取り戻していく活動です。薪炭を利用する人が増えてゆくと、里地里山の手入れが進み、身近な生き物たちがよみがえってきます。

薪炭の利用で、私たち自身の心を癒し、地域のエネルギー循環を取り戻し、身近な生き物を保全再生しましょう。

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寺川 裕子

わたしたちNPO法人里山倶楽部は、「好きなことして、そこそこもうけて、いい里山をつくる」をコンセプトとして、 前身団体が発足した1989年から炭・薪の生産販売をはじめました。

当初は炭焼きそのもののめずらしさから、多くの方に関心をもっていただきましたが、 里山や雑木林の重要性が理解されるにつれ、地域の森林を育てる炭・薪を購入利用する方が増えてきました。けれども、まだまだその利用量は少なく、 森づくり活動を十分に支えるまでには至っていません。

そこで、薪を使って湯と電気を作り出すコジェネシステムの開発研究や、 炭火式のかまどで焼く米粉パンの販売など、これまでにはない新しい炭・薪の利用方法にもチャレンジしています。

このキャンペーンをつうじて、 より多くの方々がいろいろな形で炭・薪を利用してくだされば、きっと日本の森林の新しい未来がひらけてくると信じています。

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深澤 光

自分で切って、割った薪で暖まり、薪料理を楽しむのは今や最高の贅ではないでしょうか。 あまり、大げさに構えず、薪割りを楽しみながらスポーツにしてしまいましょう。

最初はどうしたら良いかわからなくても、 全国に「薪割りクラブ」や「薪ネット」などを展開している仲間がいます。そして、さらに森にまで入って木を伐ることが可能であるならば、 森からの薪や木の収穫をもスポーツ感覚の「フォレスティング」として楽しむことが出来ます。

薪を焚く暮らしを始めると、時間の感覚が分刻みから年刻みに変わります。薪は、よく乾燥するためには、割ってから約2年間かかります。森で木々と対話し、30年後の森を思い、3年後の冬の暮らしを考えながら木を伐らせてもらう・・・運び出す。丸太を真二つに割るために集中する・・・しばし雑念から開放される。

暮らしは、自然とゆったりとなります。その時、あなたも「薪割りスト」になっているでしょう。

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堀尾 正靭

バイオマスエネルギーではエタノールなどの輸送用液体燃料の話題がしきりであるが、LCA(ライフサイクルアセスメント)の立場からすれば、 エネルギーを加工すればするほど非効率になるわけで、輸送用エネルギーの解も別のところにありそうだ。たとえばディーゼルハイブリッド車、プラグイン電気自動車など。

バイオマスの本流は木質系の直接燃焼、ガス化、炭化利用であり、昭和30年代からの石油への転換に伴って放棄し、その急減によって図のようにマツタケ生産をも落ち込ませてしまった、薪炭利用を、現代的手法で復活させ、さらに大きくすることである。

薪炭の全国的利用を山林を大切にしながら、また、エネルギー変換効率に十分な注意を払いながら行うことが求められている。このような運動は国民的なものでなければならず、薪く炭くKyotoの活動に期待します。

炭の製造に当たっては、タール等の副生物の持つエネルギーを十分利用するような技術を採用することが大切です。農工大では、粉炭の可能性に着目し、ストーブ開発を進め、バイオマス粉炭ネットワーク作りにむけ各種の研究を進めています。


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松田 直子

2002年から薪く炭くKYOTO(しんくたんくきょうと)では、森林バイオマスを利用した社会の意義や楽しさ、そのための手段や道筋を伝え、少しずつ輪を広げていけたらと思い、活動してきました。

火のある暮らしとは、どのような暮らしでしょうか。私は家で火鉢やペレットストーブを使っていますが、これらは単なる暖房器具や調理器具ではありません。何とも言えない暖かさ、炎のゆらめき、炭火やストーブのオーブン料理が美味しいことはもちろん、家の中で火が灯ることは、そこに人が集い、己を見つめなおす場であり、まさに精神的なぜいたくであると思います。

身近にある森や薪や炭の利用について、一緒に学び、考え、発信していきませんか。皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

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