日本の森林を育てる薪炭キャンペーン実行委員会からのお知らせ
日本の森林を育てる薪炭キャンペーンは、2004年度の環境省「NGO/NPO・企業の 環境政策提言」で同名の提言「日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン」が優秀 提言に選ばれたことをきっかけに始まりました。
その後、薪炭に関わるNPO、販売店、施工事業者、飲食店等や個人の皆さまとともに、 薪炭の魅力や、正しく楽しい使い方を、書籍、ウェブサイト、イベント等を通して発信して まいりましたが、この度、現状のかたちでのキャンペーンの一定の役割を終えたと 判断し、キャンペーンを終了することに致しました。 (火のある暮らしネットワークや、メールマガジンの募集も終了しました。)
もちろん、薪炭の魅力を活かした火のある暮らしが、十分に広がっている状況になって いるわけではありませんので、キャンペーンに関わった団体、個人がそれぞれが、 火のある暮らしをつくっていくために、自らが出来ることに取組んでまいりたいと思います。
なお、本キャンペーンで繋がった仲間たちの情報交換、意見交換を続けていくために、 Facebook上に、情報・意見効果用のグループを開設しておりますので、ご関心が ありましたら、ご参加ください。薪炭について語り合うオフ会も不定期で開催したいと 思っております。
Facebook公開グループ「薪炭×森林×火のある暮らし」 https://www.facebook.com/groups/755506691201635/?fref=ts ⇒「グループに参加」をクリックすることで参加できます。(Facebookアカウントが必要です)
キャンペーンは終了しますが、火のある暮らしをつくっていくために、様々な機会で、 また、協力し合うことができればと思います。よろしくお願い致します。
2015年1月 日本の森林を育てる薪炭キャンペーン実行委員会
●2008年度活動報告 日時:2008年8〜2009年4月 2008年度は以下の活動を実施いたしました。報告書をぜひご覧下さい。 活動1.「薪炭の地産地消」に関する活動の情報集積及び発信 活動2.「薪炭の地産地消」のモデル検討 活動3.「火のある暮らしシンポジウム2009」の開催 ■2008年度活動報告書>> 2009年度はメルマガも発行ができておらず(2009/11/23現在)、思うような活動ができておりませんが、折をみてイベント等は実施していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
●エコプロダクツ2007出展 日時:2007年12月13,14,15日 場所:東京ビックサイト お台場に出現した「ほっこり空間」。身も心も温まる薪炭ワールド。畳の上には卓上囲炉裏。すぐ横では、幹ごと炭となった奥矢作の流木杉がそそり立ち、通りすがる人々の視線を静かに受け止める。さらにオーストリアの洗練されたデザインを持つペレットストーブ「プレミオ」のボディが人々の雑踏を脇に、淡々と光を放つ・・・。薪炭によって遭遇する過去と未来。炭、薪、そしてペレット。時代は移り変わっても、炎と温もりが僕達に与えてくれるものは変わらない。豊かな森林資源に育まれる、豊かな暮らし。昔も今も人は、火の傍で語らい、安らぐ・・・。 2007年12月13日から15日に渡り開催されたエコプロダクツ展2007。薪炭利用キャンペーンもブースを出展し、薪炭の魅力を存分に披露しました。NPOバイオマス産業社会ネットワークの泊さんの尽力により、日経新聞の協力を頂くことで実現した出展です。会期中には「木と火が育む森のデザイン」と題してシンポジウムを開催し、徳島県上勝町、木づかい運動、FOEジャパンの各パネラーにより木質バイオマス利用による持続可能な社会についてお話を頂きました。 ブースには会期中、多くの人が訪れ、私たちスタッフと小一時間お話をすることもしばしば。薪や炭について強い関心を持ち、実際に薪ストーブや囲炉裏で薪炭を日常的に利用している方、薪炭に関するビジネスを行っている方、木質資源の有効利用について普及啓発活動を行っている方など、貴重な出会いを多く得られ、ネットワークの参加者も増えました。 皆さんとお話しする中で見えた課題は、日常生活の中で薪炭を利用する具体的な方法の提示です。薪炭の魅力はわかるけど、実際に暮らしの中で利用するには薪や炭の調達から、暖房や調理の際に使う道具はどのようなものがあり、どうやって使えば良いのか。 日常生活の中で薪炭を利用するノウハウを集積し、公開すること。これが求められていると切に感じた次第。 今後の薪炭利用キャンペーンに引き続き、ご注目ください。
●エコプロダクツ2007薪炭セミナー「木と火が育む暮らしのデザイン」 日時:2007年12月15日 場所:東京ビックサイト 会議棟に移動してセミナーを開催しました。セミナーのタイトルは、「木と火が育む『暮らし』のデザイン〜森林資源をマテリアル/エネルギーとして暮らしに活用するために〜」。森林資源をマテリアル=材料として、建築材料はもちろん家具や雑貨、紙製品として使っていく方法。エネルギー=燃料として、ストーブやボイラーで使っていく方法について各報告者から取組の概要や戦略についての紹介をしていただきました。
基調講演として、徳島県上勝町産業課の吉積弘成さんに、上勝町での木質エネルギーの利用の取組について紹介いただきました。地域の生き残りをかけた総合的な取組は学ぶべきことが多かったと思います。 後半のパネルディスカッションでは、@木づかい運動(山田啓雄さん)、Aフェアウッドキャンペーン(中澤健一さん)、B(株)森のいいこと(大野航輔さん)、の3団体に加えて、薪炭利用キャンペーンからは嶋田が登壇しました。
何かと団体同士の横の連携が少ない中で、お互いの特徴や戦略の違いを知ることを目的として、まずそれぞれの活動紹介と、戦略の違いを際立たせるための討論が行われました。最後には、発表団体を中心に「共同宣言」として、活動の方向性の再確認と連携の可能性をまとめることができました。その中で出てきたキーワード「住育(じゅういく)」は、森林資源はもちろん、食育や環境教育的な要素も含む大変幅の広い概念です。キャンペーンとしてもこの提案に賛成し、積極的な貢献をしていきたいと思います。 当日は、事務局の準備不足もあり、参加者の数はあまり多いとは言えない状況でしたが、皆さん最後まで熱心に聞いていただき、最後の総合討論では活発な議論が交わされました。発表者の皆さん、そして会場に足を運んで下さった皆さん。本当にありがとうございました!