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日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局

2015年1月まで森のエネルギー研究所。
今後はフェイスブックまでお問い合わせください。

Copyright(C) 2006
日本の森林を育てる
薪炭利用キャンペーン
All rights reserved.
本ページは、(独)環境再生保全機 地球環境基金の助成を受けて作成しました

 

日本の森林を育てる薪炭キャンペーン実行委員会からのお知らせ


日本の森林を育てる薪炭キャンペーンは、2004年度の環境省「NGO/NPO・企業の
環境政策提言」で同名の提言「日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン」が優秀
提言に選ばれたことをきっかけに始まりました。

その後、薪炭に関わるNPO、販売店、施工事業者、飲食店等や個人の皆さまとともに、
薪炭の魅力や、正しく楽しい使い方を、書籍、ウェブサイト、イベント等を通して発信して
まいりましたが、この度、現状のかたちでのキャンペーンの一定の役割を終えたと
判断し、キャンペーンを終了することに致しました。
(火のある暮らしネットワークや、メールマガジンの募集も終了しました。)

もちろん、薪炭の魅力を活かした火のある暮らしが、十分に広がっている状況になって
いるわけではありませんので、キャンペーンに関わった団体、個人がそれぞれが、
火のある暮らしをつくっていくために、自らが出来ることに取組んでまいりたいと思います。

なお、本キャンペーンで繋がった仲間たちの情報交換、意見交換を続けていくために、
Facebook上に、情報・意見効果用のグループを開設しておりますので、ご関心が
ありましたら、ご参加ください。薪炭について語り合うオフ会も不定期で開催したいと
思っております。

Facebook公開グループ「薪炭×森林×火のある暮らし」
https://www.facebook.com/groups/755506691201635/?fref=ts

⇒「グループに参加」をクリックすることで参加できます。(Facebookアカウントが必要です)

キャンペーンは終了しますが、火のある暮らしをつくっていくために、様々な機会で、
また、協力し合うことができればと思います。よろしくお願い致します。

2015年1月
日本の森林を育てる薪炭キャンペーン実行委員会

 

趣旨


イベント報告
戦略検討会議での議論
メディア
過去のメルマガ

イベント報告
薪炭利用を進めていくために、キャンペーンの一環として、さまざまなイベントを催しています。ここでは、これまでに取り組んだイベントの詳細を報告しています。

2008年度活動報告>>:2008年8月〜2009年4月
エコプロダクツ2007出展>>
:2007年12月13,14,15日
エコプロダクツ2007セミナー>>
:2007年12月15日
火の市〜火のある暮らし〜>>
:2007年11月10日
森林バイオマス交流会2006>>:2006年3月12日
窯打ちワークショップ ―焼き第3世代の形成―>>
:2005年12月10,11,17,18日
たんころりんのキャンドルナイト>>
:2005年12月17日
おいしい、楽しい 薪炭利用・市民レポーター養成実習>>:2005年11月13日

2008年度活動報告
日時:2008年8〜2009年4月 

2008年度は以下の活動を実施いたしました。報告書をぜひご覧下さい。

活動1.「薪炭の地産地消」に関する活動の情報集積及び発信
活動2.「薪炭の地産地消」のモデル検討
活動3.「火のある暮らしシンポジウム2009」の開催

2008年度活動報告書>>

2009年度はメルマガも発行ができておらず(2009/11/23現在)、思うような活動ができておりませんが、折をみてイベント等は実施していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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エコプロダクツ2007出展
日時:2007年12月13,14,15日 場所:東京ビックサイト

お台場に出現した「ほっこり空間」。身も心も温まる薪炭ワールド。畳の上には卓上囲炉裏。すぐ横では、幹ごと炭となった奥矢作の流木杉がそそり立ち、通りすがる人々の視線を静かに受け止める。さらにオーストリアの洗練されたデザインを持つペレットストーブ「プレミオ」のボディが人々の雑踏を脇に、淡々と光を放つ・・・。薪炭によって遭遇する過去と未来。炭、薪、そしてペレット。時代は移り変わっても、炎と温もりが僕達に与えてくれるものは変わらない。豊かな森林資源に育まれる、豊かな暮らし。昔も今も人は、火の傍で語らい、安らぐ・・・。

2007年12月13日から15日に渡り開催されたエコプロダクツ展2007。薪炭利用キャンペーンもブースを出展し、薪炭の魅力を存分に披露しました。NPOバイオマス産業社会ネットワークの泊さんの尽力により、日経新聞の協力を頂くことで実現した出展です。会期中には「木と火が育む森のデザイン」と題してシンポジウムを開催し、徳島県上勝町、木づかい運動、FOEジャパンの各パネラーにより木質バイオマス利用による持続可能な社会についてお話を頂きました。
ブースには会期中、多くの人が訪れ、私たちスタッフと小一時間お話をすることもしばしば。薪や炭について強い関心を持ち、実際に薪ストーブや囲炉裏で薪炭を日常的に利用している方、薪炭に関するビジネスを行っている方、木質資源の有効利用について普及啓発活動を行っている方など、貴重な出会いを多く得られ、ネットワークの参加者も増えました。

皆さんとお話しする中で見えた課題は、日常生活の中で薪炭を利用する具体的な方法の提示です。薪炭の魅力はわかるけど、実際に暮らしの中で利用するには薪や炭の調達から、暖房や調理の際に使う道具はどのようなものがあり、どうやって使えば良いのか。
日常生活の中で薪炭を利用するノウハウを集積し、公開すること。これが求められていると切に感じた次第。 今後の薪炭利用キャンペーンに引き続き、ご注目ください。

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エコプロダクツ2007薪炭セミナー「木と火が育む暮らしのデザイン」
日時:2007年12月15日 場所:東京ビックサイト

会議棟に移動してセミナーを開催しました。セミナーのタイトルは、「木と火が育む『暮らし』のデザイン〜森林資源をマテリアル/エネルギーとして暮らしに活用するために〜」。森林資源をマテリアル=材料として、建築材料はもちろん家具や雑貨、紙製品として使っていく方法。エネルギー=燃料として、ストーブやボイラーで使っていく方法について各報告者から取組の概要や戦略についての紹介をしていただきました。

基調講演として、徳島県上勝町産業課の吉積弘成さんに、上勝町での木質エネルギーの利用の取組について紹介いただきました。地域の生き残りをかけた総合的な取組は学ぶべきことが多かったと思います。
後半のパネルディスカッションでは、@木づかい運動(山田啓雄さん)、Aフェアウッドキャンペーン(中澤健一さん)、B(株)森のいいこと(大野航輔さん)、の3団体に加えて、薪炭利用キャンペーンからは嶋田が登壇しました。

何かと団体同士の横の連携が少ない中で、お互いの特徴や戦略の違いを知ることを目的として、まずそれぞれの活動紹介と、戦略の違いを際立たせるための討論が行われました。最後には、発表団体を中心に「共同宣言」として、活動の方向性の再確認と連携の可能性をまとめることができました。その中で出てきたキーワード「住育(じゅういく)」は、森林資源はもちろん、食育や環境教育的な要素も含む大変幅の広い概念です。キャンペーンとしてもこの提案に賛成し、積極的な貢献をしていきたいと思います。
 
当日は、事務局の準備不足もあり、参加者の数はあまり多いとは言えない状況でしたが、皆さん最後まで熱心に聞いていただき、最後の総合討論では活発な議論が交わされました。発表者の皆さん、そして会場に足を運んで下さった皆さん。本当にありがとうございました!

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火の市〜火のある暮らし〜
日時:2007年11月10日 場所:京都市知恩寺

火の市〜火のある暮らし〜は、「第5回森の文化祭」の1週目に京都市左京区知恩寺で行ったイベントです。森の文化祭は、来場者に木や火に直接触れる機会を提供し、もっと木や火のよさを知ってもらおうという思いで、毎年京都市北区雲ヶ畑林業総合センターという山の中の自然に囲まれたところで開いていました。しかし今年は、普段は森に関心が低い人でもふらっと立ち寄ってもらおうと、京都の街中である百万遍知恩寺でも開催しました。
薪や炭を使った料理、木質ペレットで沸かす足湯、薪割り、ペレットストーブの実演・展示や、間伐材を使って作ったベンチやテーブルの休憩スペースを用意し、火や木に関するお店や団体に出店などもしてもらい、来場者に火や木のよさを味わってもらえるようなお祭りにしました。


薪や炭で作る料理としては、バウムクーヘン、ピッツァ、焼き鳥、焼きおにぎりなどがあり、特に炭火で生地を焼き上げたバウムクーヘンは、作っている最中からお客さんが今か今かと出来上がるのを首を長くして待っており、出来上がるとすぐ完売してしまうほどの大人気でした。あちこちで「おいしい!」という声が聞かれ、来てくれた人たちに大いに喜んでいただけました。
木質ペレット足湯は、小さい子どもさんからおじいちゃんおばあちゃんまで多くの人たちの憩いの場となっていました。湯の中にはヒノキチップを袋に入れたものを浮かべていたので心地よい香りが漂い、ちょっとくつろぎ、足を休めるのにはとってもいいスペースでした。

 出店スペースでは、木を使った家具屋さんや薪炭の燃料屋さんが味わい深い店を出店し、ふらっと立ち寄った来場者も目を留めて店主と立ち話という光景も多く見られました。
 今回の森の文化祭で、スタッフを含め多くの人たちに改めて木のよさ、火のよさを体感していただけたと思います。今回の来場者はスタッフ含め150名程度でしたが、今後もっともっと多くの人たちに来ていただき、木や火のよさを知ってもらえるように、さらに充実した森の文化祭を作っていきたいと思います。
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森林バイオマス交流会2006
日時:2006年3月12日 場所:京都市法然院森のセンター

交流会のテーマは「森林を活かす暮らしに向けて」ということで、普段の生活の中で森林を身近に感じ、そこからの産物をどう使うか紹介しようという企画にしました。
森林からの産物を利用する方法として、料理に薪や炭を使うことを提案しました。午前のワークショップ 1「森林バイオマスクッキング教室」と題して、あさりめし、ししめし、しし汁、シカ肉ステーキベリーソースがけ、ダッチオーブンをつかった焼いも、チーズフォンデュという多彩なメニューを、参加者と一緒に、すべて薪と炭を使って作りました。薪や炭を使うのは初めてという参加者もいましたが、火を燃やしだすと、夢中になって焚いていました。小型の薪割り機の実演もしました。クッキング教室の隣では、業者の方にご協力いただき、ペレタイザーのパネルとペレットストーブの実物展示を行いました。ペレットについての説明はペレットクラブのホームページに紹介されています(http://www.pelletclub.jp/jp/pellet/about.html)。参照して下さい。

午前のワークショップ2では、法然院のすぐ裏手にある大文字山で「森林観察会」を開催しました。フィールドソサイエティーのメンバーがいつも利用している道をたどり、途中で実をつける植物やムササビの食痕を見たり、人の手の入っていないところとよく利用されていたところの違いに注意しながら歩きました。途中、ツリーイング(木登り)を見せてもらいました。フィールドソサイエティーで森林整備を行っている場所に到着し、参加者は森林整備のために伐られた木を拾い、薪として使うために下まで運びました。薪の運搬がどれだけたいへんかが身をもってわかる貴重な体験でした。

午後には森林ライターの浜田久美子さんをお招きし、「森を暮らしに活かす〜スウェーデンの暮らし、日本の暮らし〜」をテーマに講演していただきました。スウェーデン中部のファームハウス(農家民宿)に滞在したときの経験をもとに、森に囲まれた暮らしの様子が写真とともに紹介されました。浜田さんは長野県にも家を持っており、週末には東京から足を運んで薪を使って生活されています。心身とも充実した豊かな暮らしを実践することの大切さが伝わってきました。また、薪炭キャンペーン全国交流会として、フィールドソサイエティー、薪く炭くKYOTOの活動報告、薪炭絵巻のお披露目、薪炭利用キャンペーン行動宣言などを行いました。

薪炭絵巻は京都だけではなく、愛知県や神奈川県でも取り組もうとして情報収集を始めています。飲食店は必ずしも地域産の薪や炭を利用しているとは限りませんけど、一般の人にどこへ行ったら入手できるか、料理を味わえるかといった情報は関心を高める意味で重要です。また、薪炭利用キャンペーンの行動宣言では「火のある暮らし」を見直そうと、理念的なことから説き起こしています。「大人版」だけではなく、フィールドソサイエティーの協力を得て「子ども版」も報告しました。そこでは、具体的にどんなことをしたらいいかが示してありますので、見た人が実際に取り組む上での指針となります。
最後になりましたが、今年の交流会に多大なご協力をいただいたフィールドソサイエティーと法然院のご住職に深謝いたします。ありがとうございました。

未来のためにこんなことをしたい!
森の子クラブによる「森林バイオマス行動宣言子ども版」
2006年3月12日−森林バイオマス交流会2006にて−

京都の森のために、薪炭を使おう! 
学校のストーブをペレットストーブや薪ストーブにして、
湯沸しも兼ねる。
たき火、キャンプファイヤーをする。
キャンプや野宿をして、薪割りや炭焼きをする。
山で落ちている木を炭にする。
木を燃やした灰は肥料として使うというように、良いことをたくさんして森を元気にする。
木材を燃やして走る車・乗り物をつくる。
木を燃やして電気をおこし、その電気で車や家電製品を動かすシステムをつくる。

京都の森を元気にするために、もっと木を使おう! 
家を木で建てる。
木で、町のベンチ、遊ぶ物、建物などを作る。
弱った木で、家具、ドア、窓わく、お風呂のふたなどを作る。
元気な木を伐るのではなく弱った木を使うなど、使う木と使わない木を分ける。
竹やつるで入れ物を作って、活用する。
学校の道具(イス、机、えんぴつ、遊び道具、植木鉢、チョーク入れ、逆上がりの板など)を
木で作る。木を使った工作をする。
大人が使うボールペンやシャープペンを減らす。

昔の知恵に学べること、これからもできそうなこと
落葉を拾ってきて、たき火をする。七輪や豆炭を使う。
薪で沸かすお風呂や、いろりやおくどさんを復活させる。
湯たんぽ、木で作った洗濯板、かま、おけ、たらいを使う。

森のため、未来のために
町や家で出る落ち葉を、腐葉土にする。コンポストを大量に増やして、みんなで利用する。
古くなった木のイスなども、細かくつぶして、土に戻す。
必要以上のものを作らない。壊れたものを直して、何度も使う。
ハイブリッドカーの利用を増やす。省エネの物を安くする。
無限にある自然のものをエネルギーとして使う。
発電機を全部の家につけて、「自給自足」をする。
もっと自然とふれあう。
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窯打ちワークショップ ―焼き第3世代の形成―
日時:2005年12月10,11,17,18日 場所:豊田市野林町

 「将来は炭焼きを暮らしの中に…と想っているあなた!炭焼き窯を最初から造ってしまう、めったにないチャンスです。」このよびかけに熱心な市民が駆けつけ、「足助炭やき塾」のメンバーを中心に、4日間にわたる窯打ちワークショップが催されました。「足助炭やき塾」は木の伐採から炭出しまで、炭焼きの全てを体験するもので、これまでに輩出した卒業生は、自分で炭窯をはじめるなど、「炭焼きコミューン」を形成しています。

 今回のワークショップに参加した人々は、その「炭焼きコミューン」世代ともいえる「炭焼き第3世代」です。第1世代は昭和30年代までの炭焼き全盛時代の人々、第2世代は、退職後に再び炭焼きを始めた人々。その第2世代から炭焼きを学ぶ、新しい世代が、第3世代です。定年を前にしたサラリーマン、山林を買って炭焼きを考える・ターン志向の都市住民、若い方をふくめて女性の参加も目立ちました。新しい炭焼き時代が始まっています。

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たんころりんのキャンドルナイト
日時:2005年12月17日 場所:豊田市足助町の三州足助屋敷

 13:30〜15:00には、第一部シンポジウム「火のあるくらしトークin足助屋敷」が行われました。聞き書き甲子園で有名な樹木・環境ネットワーク協会の渋澤寿一さんと観光カリスマと呼ばれている三州足助公社の小澤庄一さんの対談形式で行われました。火のある暮らしの営みについて、またその楽しさや豊かさについてお互いの体験談からお話が進み、興味深い内容になりました。このシンポジウムの内容は、薪炭利用キャンペーンの一環として発行されるブックレットの一部に掲載される予定です。

 15:00〜16:00には、炭の窯出し体験ワークショップが行われました。足助屋敷の中では、様々な伝統手工業の仕事を行っているところを見学・体験できるようになっていますが、その中の一つである炭焼きの体験を行わせてもらいました。普段は炭焼きの体験はできませんが、この日は特別に、焼きあがった炭を窯から取り出す作業をさせてもらいました。ワークショップが終わってからも親子が炭焼き職人のおじいさんと火の前でずっと話していたのが印象的でした。

 16:00からは、薪く炭くKYTOが作成した森林バイオマスすごろくのワークショップを開催したり、スタンプラリーをしたりと、参加者に自由に屋敷内を見て回ってもらいました。すごろくで森林バイオマスのことを学んでいた家族連れは、おうちで遊んでいるかのように楽しんでいました。
17:00には待ちに待ったたんころりんへの点火を行いました。参加者一人一人が松明を使ってたんころりんのろうそくに点火しました。たんころりんは、足助観光協会の方々が準備してくださいました。とても寒い夜でしたが、たんころりんの火を見て和みました。

 17:30には、おくどさんで炊いたご飯と七輪で煮込んだしし鍋が出来上がり、参加者に無料で配られました。ふっくらとしたご飯と、贅沢にしし肉を使った味噌煮込みで暖まりました。しし鍋をいただきながら、火のあるくらしをテーマにリレートークを行いました。このイベントに関わっているスタッフを中心にたんころりんについて、火祭りについて、炭焼きについてなどのお話が出ました。

 19:00からは第二部シンポジウム「まちづくり勉強会」が行われました。講師には、足助の町おこしをお手伝いしてくださっている、環境経済ジャーナリストの栗原稔さんをお招きしました。このシンポジウムには、町内から20名くらいの参加者がありました。演題は、「新しい豊田市における山里型まちづくり―その方向性と中身―」で、市町村合併後の山村部のまちおこしについて、具体例を沢山挙げて分かりやすく教えてもらいました。足助町は、今年の9月に合併し、豊田市になりました。合併によって、山村部のくらしはどうなるのでしょうか。合併によって生まれる新しいまちづくりとは、そんなことを考えさせられる勉強会でした。

 昭和の町並みの中での半日は、様々なことを考えさせられたあったかい時間でした。
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おいしい、楽しい 薪炭利用・市民レポーター養成実習
日時:2005年11月13日 場所:豊田自然観察の森、豊田市内ピッツア店

 矢作川流域での薪炭利用調査の皮切りイベントが開かれました。男女27名の参加者とともに、森林やまちでの薪炭利用について学びました。

 始めに、主催団体のNPO法人都市と農山村の共生スローライフセンターの山本さんから、薪炭利用キャンペーンの3つの意義を説明してもらいました。それは、1.薪炭をはじめ芝刈場、水源として大切にされてきた天然林の役割を再評価し、2.薪炭生産など山間地に住み働いてきた人々と人工林の荒廃の関係を考察し、森林再生への展望を探り 3.薪炭をとおして、都市部の市民が森林保全への関心を高めていただき、自らエコ・スローライフへの取り組みに参加していただこう というものです。

 次に、アイスブレーキングとして、矢作川での薪炭利用について3択クイズをしました。「炭はどのくらい昔から使われているか?」「足助でさかんに焼かれている炭の種類は?」「サンマを美味しく焼くコツは?」など、えっ!?なるほど!と思うような問題に、会場は盛り上がりました。

 13:00からは、森林の案内人、北岡明彦さんより、「薪炭からみえてくる森林・環境・スローライフ」という題で講義をしてもらいました。

 天然の林は、800年という単位で変化している。最近よく里山の雑木林が荒れているということを聞くが、それは人間のおごりである。天然の林は、人間が手を入れなければだめになる、ということはありえない。自然のしくみのひとつである森林の中で、私たちは何ができるかを考えなくてはならない。もし、自然をいじるなら、明確な目的を持って、自然に謙虚になって、自然に学び、自然を利用していこう。里山の歴史を学び、先人の知恵から、生きていくために必要なものを必要なだけ山から得ようとするのなら許されるだろう。という、最近の里山を見る時に重要な視点を付け加えるものでした。

 お話の内容を実際に目で見て感じようと、豊田自然観察の森を歩きながら、シイ、アベマキ、コナラなどを観察しました。「シイはおいシイよ」、「この山の中で一番長生きなのは、このひょろひょろのネズコです」「コナラ、アベマキの下にはツブラジイの赤ちゃんがいるよ、これが次の林を作ろうとしているんだ」といった説明がされ、森林が変化していることを実感しました。

 里山について学んだ後は、矢作川流域でどのように薪炭が利用されているかを、どのように調べていくことができるのかを、勉強しました。まず、共催団体の薪く炭くKYOTOが京都市内で実際に調査した方法を、その調査を元に出来上がった森林バイオマス絵巻を見ながら聞きました。


 そして、ピッツァを焼くために薪を利用しているピッツァリアMARIOに移動して、実際に聞き取り調査を行いました。まずは、ピッツァを試食しました。これで参加者同士の交流も深まりました。

 窯焼きのピッツァを味わった後は、薪く炭くKYOTOのメンバーによる聞き取りのお手本を見学しました。「お店はいつから営業しているのか?」「ガスではなく薪を使うのはなぜ?」「どのくらいの薪を使うか?一日、一ヶ月では?」「煙の近所への影響は?」「灰の処理は?」「お客さまの反応やお店のこだわりは?」など、なぜ、いつから、どのように、どのような、どれだけ、薪を利用しているのかという疑問を聞き取っていきます。

 参加者からも、窯の材料や薪の種類、技術や火の管理等の質問が出されました。今回の講座の参加者には、これから市民レポーターとして矢作川流域にある薪や炭を利用しているお店を調べていってもらう予定です。そして、京都の森林バイオマス絵巻のように、矢作川での薪炭利用調査をどのような形で活用するのか考えるのもこれからの課題です。

 市民レポーターは、随時募集中です。あなたも薪炭利用で「おいしい・楽しい」を実感してみませんか?お問い合わせはキャンペーン事務局までどうぞ。
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