キャンペーンについて
これまでのとりくみ
薪炭あれこれ

薪炭マップ

地域の森林から生まれる薪炭を使おう!

 

 

リンク集
ロゴマークとバナーについて

当サイトはリンクフリーです。バナーもよろしければお使い下さい。
■お問い合わせ
日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局

2015年1月まで森のエネルギー研究所。
今後はフェイスブックまでお問い合わせください。

Copyright(C) 2006
日本の森林を育てる
薪炭利用キャンペーン
All rights reserved.
本ページは、(独)環境再生保全機 地球環境基金の助成を受けて作成しました

炭について知る
炭火焼きが美味しいのは複合的理由
 「炭火焼は美味しい」ということは、誰しもが実感していることです。その理由には、さまざまなことが考えられます。
 炭とガスの火との違いではっきりしているのは、燃焼の際の水分の有無。ガスには水素が含まれているため、燃焼させると水分が発生し、素材をカラッと焼き上げることができません。しかし炭にはほとんど水素が含まれていないため、カラッと焼き上げることができるのです。

 また、炭火の表面から放射される遠赤外線と近赤外線による輻射熱の効果もあるようです。遠赤外線は素材の内部へ熱を伝え、近赤外線は素材表面を均一に素早く焼き上げるため、素材の旨味を逃さず焼き上げることができるといわれています。遠赤外線と近赤外線がバランス良く放出される温度は、約700℃〜800℃。焼鳥屋さんや鰻屋さんは、うちわなどを使ってちょうど良い火力に調節しているのです。

 いくら炭火を利用しても、鍋で煮たり鉄板で焼いたり炒めたりする場合は、熱の伝わり方は対流や伝導によるものとなり、輻射熱の効果は表れません、また、素材を炭火に近づけすぎたり、炎が上がっている状態で焼き物を行うと、対流熱によって表面だけがこげて中は生焼け、ということになってしまいます。輻射熱で美味しく焼き上げる炭火焼きの極意は、昔からいわれているとおり「強火の遠火」なのです。
 ほかにも、したたり落ちた脂が燃えた煙での薫煙効果、炭に含まれるミネラルの効果などが、炭火焼きの美味しさに関与しているといわれています。

 


ゆっくり穏やかな薪炭の暖房効果

 薪炭の火は、輻射と対流によって熱を伝え、部屋を暖めます。輻射とは太陽の暖かさと同じ作用で、薪炭が発する赤外線が人の体や部屋の壁、床、天井などに直接当たって温めるので、室温がそれほど高くなくても暖かさを感じることができます。この輻射の作用と同時に、熱によって暖められた空気が上昇し、そこに流れ込んだ冷たい空気が暖められてまた上昇し、という空気の流れが発生し、室内に暖かい空気が行き渡るようになります。これが対流です。

 薪炭の輻射熱による暖房効果をあげるために、もうひとつの大切な要素があります。石やレンガ、コンクリートなど、温まりにくいが冷めにくい物質に熱を蓄える、蓄熱です。輻射によって温められた部屋の床や壁、天井などが全体に蓄熱することによって、部屋全体の温度の差が少なくなり、安定した暖かさを得ることができます。

 強制的に室内の空気を対流させるエアコンやファンヒーターと比較すると、薪炭による暖房は素早く部屋を暖房することはできません。そのかわり、じっくりと燃やし続けることによって、常に熱を発生し、穏やかに暖め続けることができるのが特徴です。

▲ページのトップへ

なぜか薪炭の火には人が集まる
輸入国別木炭輸入量の割合(2003年)  もともと薪炭の火は、私たちの暮らしのなかでの明かりであり、暖房であり、調理用の熱源でした。洞穴などで暮らしていた原始の時代をはじめ、竪穴式住居や囲炉裏、ネイティブアメリカンのティピ、モンゴルのパオなどを見ても分かるように、かつては暮らしの中心に火があり、そこに家族が集まっていたのです。現在の、暖房や調理に特化したガスの火や電気機器は、暮らしの真ん中に来ることはありません。

 そんなかつての暮らしの記憶が残っているのか、なぜか大人も子どもも、薪炭の火のそばに集まってきます。そしてそこに会話が生まれ、団らんが始まるのです。特に男性は、薪や炭をいじくらないではいられません。
▲ページのトップへ

環境負荷が少ない薪炭の火

都道府県別の木炭生産量(2003年) 木は、もともと大気中の二酸化炭素を吸収・固定して育ったもの。薪炭を燃やすことで二酸化炭素は放出されますが、それはもともと大気中にあったものであり、化石燃料を燃やしたときのように、大気中の二酸化炭素量を増やすわけではありません。薪炭は地球温暖化に寄与しない、いわゆるカーボンニュートラルな燃料なのです。また薪炭は、化石燃料のように限りがある資源ではなく、木を植えて育てることによって再生産できる資源でもあります。

 現在、輸入材との競合などによって利用されなくなった日本の森林は、手入れ不足などによって荒廃が進んでいます。荒廃した森林は、二酸化炭素の吸収力も低下します。国産木材の利用とともに薪炭利用が活発化することによって、森林の手入れが進み、二酸化炭素吸収力が高まり、地球温暖化の防止に力を発揮することも期待されています。
▲ページのトップへ