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日本の森林を育てる
薪炭利用キャンペーン
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本ページは、(独)環境再生保全機 地球環境基金の助成を受けて作成しました |
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薪炭による“火のある暮らし”、まずは知っておいてほしいことを、ちょっとだけ |
ここでいう「火のある暮らし」とは、ガスや石油などの化石燃料を使用した火ではなく、木を原料とする薪や炭などを燃料とした火のことを指しています。
木を原料とする燃料には、昔ながらの薪や炭だけでなく、おが屑などを無駄なく利用する、使いかってのよい形状にする、といった観点から、さまざまな形に加工されたものも普及し始めています。これらの木を原料とするすべての燃料を「木質バイオマス燃料」といいます。
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●薪
最も「素」の状態の木質バイオマス。伐採された木の幹や枝を、使いやすい大きさに割ったり、そのままの状態のものを乾燥させて使用します。製材や木材加工の時に出る端材をそのまま燃料として利用する場合も、薪といいます。加工コストはほとんどかかりませんが、大きくて重く、運搬に適さないため、森林に近い場所での利用に向いています。形状も一定ではないため、燃料の自動供給には不向きです。
樹種によって、燃料としての性能にも違いがあります。一般に、針葉樹は火着きは良いが、ススや煙が多く火保ちが悪く、逆に広葉樹は火着きは悪いが、ススや煙が少なく火保ちも良い、といわれています。
>>焚き火、竈、薪窯、薪ストーブ、薪ボイラーなどで使用
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●チップ
間伐材や、製材・木材加工時の端材など、他に利用されない木材を破砕して、一定の大きさに揃えたもの。加工コストがかかりますが、自動供給することも可能となります。
>>チップストーブ、チップボイラーなどで使用 |
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●ペレット
おが屑や、木材の端材や皮などの他に利用されない木材を粉砕して圧縮し、円柱状に成型した固形燃料。加工コストはかかりますが、自動供給に向いており流通も容易で、都市部での利用に向いています。
>>ペレットストーブ、ペレットボイラーなどで使用 |
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●オガライト
おが屑を棒状に圧縮成型した固形燃料。薪の代用品として使用します。 |
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●木炭
木材を炭窯のなかで酸素が少ない状態で蒸し焼きにして炭化したもの。木炭は薪に比べて、火着きや火保ちがよい、炎や煙が出ない、火力が安定しており温度調整も容易、軽くて運搬が容易、腐敗しないといった特徴があります。
>>七輪、火鉢などで使用
製法の違いにより、黒炭と白炭の2種類に分けられます。
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●炭団
炭の粉をふのりなどで丸く固めたものです。現在ではほとんど流通していません。 |
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●練炭<木炭とは似て非なるもの>
広義では炭団などの木炭を固めたものを指しますが、一般的には石炭からつくられる固体燃料のことをいいます。木炭に比べて着火が容易で火力も強く、火保ちもよいため、レジャー用などにさまざまな形状のものが普及していますが、着火時に強い匂いが発生し、不完全燃焼時の一酸化炭素発生量も多くなります。 |
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