↑(株)富士鋼業
↑原料とペレット
↑フラットダイ方式
富士鋼業株式会社は木材加工用機械から廃棄物処理システムを手がける会社で、ペレット成型機「フジ・カールペレタイザー」を製造している。国内のペレット工場に数社に導入実績があり、世界の35%のシェアを誇るドイツのメーカー「カール・ペレタイザー」の成型機である。
大きさはW2100×L2700×H2900m、3.4t(動力35kW、生産能力約100〜200kg/h)とW2300×L3500×H3500m、5t(動力84kW、生産能力約500〜800kg/h)の2種類があり、両機種ともスクリーニング、冷却、集塵の機能が一体となった省スペースタイプの装置である。
原料はダム流木、バーク、間伐材、建築廃木材などが可能で、材料は6mm以下で、含水率は12%程度が理想であるとのこと。
原料を投入後、集塵機を通り、コンベヤを流れ、振動スクリーンを通った後、ペレタイザーに到着し、ペレットが成型され、冷却される。
成型の方式はフラットダイといい、ペレットはローラが固定された円盤(ダイ)の上を旋回し、ダイとローラに挟まれ、石臼のようにすりつぶされ、圧力で穴の下へ押し出され、ペレットが製造される。この方式の特長は電力消費量が\ないこと、高歩留まり、低騒音・低振動、メンテナンスが容易であること、耐久性が高いこと、ねじれ切断効果、目詰まりをおこしにくいことなどである。
昨年の中仙道ツアーで伺った南信バイオマスも富士鋼業さんのペレタイザーで製造しているとのこと。小規模生産に適した省スペースの装置であり、これまで山梨、新潟などでデモ出展したそうなので、京都にも一度出展していただけることを願いつつ。