2003年8月1日
身近な一大林業地域である美山町の,森林バイオマスに関する各施設を見学するツアーを催しました。見学先のうち、土本製作所で伺ったことをまとめます。
灯油用タンクの製造会社。創業30年。
薪ストーブは注文により3〜4台/年、多くて6台/年販売。創業当時から行っているが注文台数は変わらない。
基本的なストーブは横幅80cm、高さ65〜70cm。上部には空気を入れるパイプが中に繋がった穴があり、手で開閉できる。横にも薪や空気を入れる口がついている。
一般的な薪ストーブなら5〜6万円で販売。ガラス窓付きの特注は25万円。
お客は個人的に口コミで知った地元の人がほとんど。薪を購入する必要のない山林の仕事をしている人が多い。
注文から2日〜2週間で完成。
どんな樹種も燃やせる。耐用年数は使用頻度によると思う。理由は聞いていないが5年でだめになる人もいるし、10年でだめになる人もいる。
グランドキャニオンで見たものを参考に家庭の土間で利用できるようなペチカを造ろうか考えている。四方から火を囲んでベンチがついたもので、ストーブのように鉄板を介さず直接火にあたる事ができる。
薪ストーブの製造は儲からない。
しいたけの冬場の栽培用に、長い煙突を横に伸ばし周辺の空気を温める、ドラム缶のようなストーブを作ったこともある。
煙突は自分で交換してもらっている。ステンレス製は値段は三倍するが長持ちする。
といった感じだった。まきを商売としてやっていくのは、結構大変だし、原木の確保も大変だなぁと思った。けれど、林業も低迷していて、雑木林を残そうというような動きもある。薪ストーブも売れているみたいで、薪の需要も高まりつつある。針葉樹も薪として使えるようにする技術の開発が大事だなぁと思った。これからは、薪の利用者が薪を作るというのも大事だと思うし、石油や他の燃料との値段の調整も大事だと思う。