2005年5月14日
5月14日,出町柳に8時に集合した後,直接バイオマスの森へと移動しました. そして,ぽかぽかとした陽気のなか,間伐と皮むきの作業を行いました.
今回切り出す間伐材とその皮は,森の入り口付近に建てる予定の小屋の材料になります. 2m X 5m の小屋を建てることになっているそうです. 作業目標は,柱用の二股 3.5m を4本,壁用の 5m を10本,あとは 4m をできるだけというものでした. 梁とする 6m は2本必要で,今回は葉枯らしするため山に放置しておきます. 間伐して木材を放置するのと違って,とってもやる気が出てきますね.
久保さんに,間伐の実演指導をしていただいた後,森の中に入って作業開始です. 身に着けるのは,ひのき用のごっつい鉈と鋸,ロープ(うどん)です. まずは掛かり木にならないように方向を見定めてから,鋸と鉈で受け口を作ります.
その後,追い口を深くしながらロープでの引き倒しとの兼ね合いをはかります. ずしーんと綺麗に間伐できたときはとっても気持ちがいいです. 掛かり木の処理にはだいぶてこずりましたが,久保さんに幾度も救われました.
間伐がひと段落すると,お昼ごはんの時間になりました. 山を降りていくと倉田さんお手製のミネストローネのいい香りがしてきます. パンが何者かに持ち去られたのは残念だったけど,ミネはとってもおいしかったです.
お昼が終わると,木材を山からの搬出作業に移りました. これが想像していた以上にきつい作業でした. これって木じゃなくて金塊?って思えるくらい重かったのです. 水をすった木のすごさというかパワーを感じました. 最後の作業は運び出された木の皮むきで,これは水分が含まれているためするっと剥くことができたので,面白い体験となりました.
以上,体力的にちょっときつかったけど,充実した一日だったのではないでしょうか? みなさん,お疲れ様でした. 次に,皆で協力して切り出した木で小屋を作るのが楽しみですね.
(加藤雅人)
まずは指導者の常次さんから、間伐の方法を教えてもらっています。間伐は初めての参加者も多く、真剣に説明を聞いていました。間伐は、木を間引いて林内を明るくする作業です。
間伐の様子。ロープを高いところまであげるのは難しいです。枝を使うと、上まで簡単にあげることができます。ロープを高い所まで上げると、楽に木を倒せます。
手で鋸をひくのはとても疲れます。また、スギとヒノキでは硬さが全然違うことが鋸をひくと分かります。ヒノキは硬いです。
みんなで協力しながら、間伐していきます。一番力を使うのはロープを引っ張る作業。
午後からは、間伐した木を道路まで出す作業をしました。ロープを巻いて2人で引っ張っています。昔お金になった間伐材は、今ではお金にならないので、林内に放置されることが多いです。しかし、今回は小屋を建てる材料にします。
作業地はこんな様子でした。この谷の右側はヒノキが多く、左側はスギが多かったです。
4mや5mに伐った間伐材をみんながんばって運んでいました。後ろ姿が山の男という感じですね!
この材の重さは丸太を持ったことがない人にとっては、想像よりもずっと重たいはず。かなり重いです。丸太を運ぶのは力仕事です。
女性の方もがんばって運ぶつわものがいました!頑張ってますね〜。
丸太2本を軽々と余裕の表情で運ぶ人が!!すごい!と思ったら、実は、むいた皮だけを持っています。こんなにつるっときれいにむけます。
丸太を2m測って、そこで切れ目を入れ、できるだけきれいにつるっと皮をむいてやります。皮は小屋の屋根に使うためです。春から夏は、樹液の活動が活発な時季で簡単に皮がむけます。皮をむいた丸太は、みずむずしくとてもきれいでした。
皮をむく作業はみんな初めてだったのですが、作業をしている姿はとても慣れた感じでした。簡単にむけるのでおもしろく、作業に没頭してしまいます。
皮をむいたのは約20本。皮をむいたら、邪魔にならないよう斜面に立てかけています。
むいた皮は平らにして乾かします。きちんと平らにしないと丸まってしまって屋根に使えません。たくさん屋根にする皮がとれました。
今日は天気も良く、たくさん作業をしたので参加した方はかなり疲れたと思います。しかし、大きなケガなく終了でき、本当に良かったです。今日頑張って間伐して皮をむいた丸太は良い小屋の材料になるにちがいないですね!