薪く炭くKYOTO 第5回勉強会
「森林資源の活用」 概要報告
- 内容
- Iターン林業作業員から見た森林資源の活用方法
- 山の現場で働きながら考えた森林資源の活用への思い
- 放置間伐材の発電利用の提案
- 林業の現場での悩み
など
- 講師
- 林業作業員 Tさん
- 本人の申し出により,匿名にさせてもらっています.
- 日時
- 2003年2月26日(火)19時 〜 21時
- 場所
- 世界水フォーラム「交流プラザ京都」3階・第1会議室
- 参加者
- 20名 (スタッフ込)
概要報告(にゅーす3号より)
第5回は2月26日(水)に世界水フォーラム交流プラザ京都にて、Iターン林業作業員のTさんからから見た森林資源の活用についてお話しを伺いました。
Tさんは大阪生まれで、最初信金に勤め、ワーキングホリデービザ(25歳以下)を利用して誕生日直前に信金をやめてカナダへいって見聞を広め、帰国して神戸の商社に勤め、その後、Iターンで京都の山で林業作業員をされている方です。
Tさんは、先輩2人と3人の班で山仕事をしている。2月中旬から仕事モードに入り、4時半に起床、5時過ぎに家を出て、6時頃に待ち合わせ場所に行き、7時から午後4時まで現場で働いている。林業は、経験していかないと技術が身につかない。先輩の仕事を見たり、話を聞いて学ぶことが多い、と話されました。
森林バイオマスへの興味は、日経で岡山のバイオマス発電の記事を読んでから持ちました。カナダでは、部屋に湯沸かし器やストーブはなく、暖房は備え付けヒーターがあって、蛇口をひねるとお湯が出る。すなわち、暖房とお湯は基本的インフラでした。
日本でも林業地域では森林バイオマスを利用し、コージェネレーションで発電と温水を供給する地域暖房が考えられるのではないかと思っています。間伐材をなんとかコストをかけず、安全に出すことができれば、良いものは木工用、使えないものはバイオマス発電などに使える、と森林資源利用へ寄せる思いを述べられました。
また、質疑応答の中でTさんは「つながりのある人には森林バイオマスの資料を配るなど話しているが反応は少ない。田舎でバイオマス利用について興味を持っているのは、自分くらいではないか。」と語っていました。
参加者からは「実際に林業に携われている方の話が聞けた。」「家族のことなども含めて面白い話が聞けたことは良かった。」「林業をしている方にバイオマス利用への関心が無いという話に驚きました。」などの感想が寄せられました。
薪く炭くKYOTO 第5回勉強会「森林資源の活用」 アンケート結果
- 本日のご感想をお書き下さい.
- 質疑応答がとても良かった。
すんなり、山の生活にとけ込まれたということでしょうか?
山の習慣を積極的に受け入れられたと言うことが良かったのですね。
心にのこった言葉「自分の価値観にとらわれすぎてはいけない。」「臨機応変に・・」
- Iターンの生の話を聞けて良かった。
「自分の置かれた状況の中でいかにレベルアップしていけるか」これに楽しみを見いだすことで、どんな状況でも乗り越えられるのでしょうね。
- 大変良かったです。講師に感謝しています。
- 実際に林業に携われている方の話が聞けて良かった。林業以外の話や家族のことなども含めて面白い話が聞けたことは良かった。
いつもと内容が違っていたのですが、内容としては面白かった。
- 林業に関わっておられる方の生の声を聞くことができて良かった。
技術を得るのに長い年月をかけられるところが林業の魅力だなと思いました。
- 私もゆっくり木が倒れていくところを見てみたいと思いました。とても面白い話でした。ありがとうございました。
- いろいろな話が聞けたのが良かったです。特に、後半の質疑応答が特に興味深かったです。
- Iターンや定年退職後の経験者との会があればかなりの事業が出来るのではないか。
若い方(私より)が出席されていますが、どんな考えで出席されているのか?
- 林業技術員の方でIターンの話とかが聞けて良かった。
現場で林業をされている方たちの中でバイオマスに対する関心が無いという話に驚きました。
- Iターンの方の話を聞くのは初めてだったので面白かったです。
- 薪く炭くKYOTO(本日の勉強会の案内)をどこで知りましたか?
- 薪く炭くKYOTOのML 2名
- 知人 2名
- 会の案内 3名
- 先輩から 2名
- 大学の掲示板で 1名
- MLで 2名
- 森林バイオマスについて話を聞いてみたい方やテーマ等ありましたら,お書き下さい.
- 4月、ネパールの勉強会を実現したい。
- 京都府の現状について
- 森林組合
- ペレット工場
- 森林バイオマスを利用したコジェネレーション
- アルコールにして利用する方法はどこまで進んでいるのでしょうか?
- ペレットストーブ以外に余り加工しないで利用できる方法(マキストーブ)の機器開発
- 薪く炭くKYOTO の活動についてご意見があればお願い致します.
- アイデアをどんどん実現させたい。
- 高槻のペレット工場に行くチャンスを作って欲しい。
- デスクワーク的なこととフイルドワークを組み合わせて実施することが大切と思いますので、春になれば実践の場に出かけましょう。
- どんなことが聞きたいのかを決めてから講師を選ぶと良いかな