薪く炭くKYOTO 第23回勉強会
「バイオマスの森が目指すもの 〜森づくりを通して〜」報告
- 開催日時
- 2005年2月14日(月)19時〜21時
- 内容
- 〜講義〜
- 森林の基礎知識
- 日本の森林が抱える問題
- バイオマスの森とは?
- バイオマスの森で行うこと
- 針葉樹・広葉樹の山仕事
- バイオマスの森の広がり
- 〜ワークショップ〜
森づくりの具体的計画&夢を語ろう!
- 講師
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講師: 横山 直人(薪く炭くKYOTO会員 京都大学農学部森林科学科学生)
森づくりを通して、日本の山のため、人々の暮らしのため、地球環境のために、薪く炭くができること、自分ができることを最近考えています。まだまだ勉強不足ですが、どうぞよろしくお願いします。ワークショップでみなさんの意見をぜひお聞かせ下さい。
- 場所
- 「ひと・まち交流館 京都」2階 第1会議室 (河原町五条下る東側)
- 参加者
- 15名 (スタッフ,講師込)
- 案内文
-
薪く炭くKYOTOではバイオマスの森計画を一昨年より開始しました。
現在、夢を語る段階から、実際に森をつくるステップへと進行中です。
3月には、森をつくる大事な作業、植林が行われます。
この勉強会では,そんなバイオマスの森の今後の計画&さらなる夢をお話しし、
みなさんと一緒に森への想いを語ってみたいと思います.
概要報告
(横山)
薪く炭くKYOTOでは、「バイオマスの森が目指すもの〜森づくりを通して〜」という勉強会を05/2/14に開催しました。最初に、森林の基礎知識、日本の森林が抱える問題、針葉樹・広葉樹の山仕事、バイオマスの森とは?、バイオマスで行いたいこと(具体的計画)、バイオマスの森の発展性についてお話しました。
バイオマスの森には、まちの人もやまの人も森林を身近に感じることのできる人間にとって魅力的な森をつくるという目標があります。その実現のため、具体的にどんなイベントをすればよいと思うか、最初の話の後、参加者の方々にワークショップ形式で考えてもらいました。約5名ずつの3班に分けて、各班で1つの企画を考えてもらいました。
1つの班は、「京都北山湯けむりツアー」と題した、バイオマスの森に間伐材でヒノキ風呂を作り、そのヒノキ風呂をバイオマスの森の薪で焚くという企画を考えていただきました。予備調査として、雲ヶ畑で伝統的なお風呂(五右衛門風呂など)について聞き採り調査を行うことも計画しています。お風呂の歴史を知り、設計をし、作り、お湯を温めるという全ての作業を体験することで、木の利用法やエネルギーのありがたみを実感できるという企画です。
2つ目の班は、企画のターゲットにより、さまざまな案を考えてくれました。まず、まだまだ元気な退職者には、スポーツ感覚で山に関われるように、山仕事や薪割りをするということ、そして、家族連れのお父さんには、普段の疲れを癒すセラピー的な効果がある森をつくるということ、お母さんには、見た目がきれいな桜やもみじを植えてきれいな森をつくるということを考えてくれました。さらに、実のなる木を植えて、おいしい森をつくるという案も出してくれました。また、バイオマスの森にいろんな情報が書いた立て札を設置するという意見も出ました。
3つ目の班は、企画があってそれを実行するのではなく、今のバイオマスの森に必要なことを目で見て確かめて実行していくことの大切さを提案してくれました。そうすることで、自然に新しいアイデアが浮かんでくるのではないかという意見でした。また、地元の子供でも地域のことを知らない現状や人がどんどん山から離れていく現状を解決したいという思いも語っていただきました。また、屋外で炭火料理をすることで、炭火のおいしさを実感できるようなイベントを行いたいという話も出ました。
また、参加者に行ったバイオマスの森のこれからに関するアンケートでは、3人の方から回答をいただきました。
- バイオマスの森の新しい名前を考えてください。理由も合わせて。
- バイオマスの森の植物とその生産物(間伐材・小枝・薪炭)を森林バイオマスを広めるためにどう利用できるでしょうか?
- 風呂燃料
- 冬に火祭り(火を絶やさずに一晩過ごすような合宿)
- まちの人は、自宅でのバイオマスの利用を遠いものだと思っている。しかし、実際にやってみればそうでもないと気づくかもしれないので、実際の利用を体験できる場を提供できれば…。
- バイオマスの森につくりたいもの(建物、看板など)は何ですか?
- 「ここはバイオマスの森です」という看板を道路の横に立てておく。連絡先、進行具合、活動予定等も載せておく。関西ウォーカーにイベントが載るぐらいにする。
- 子供が遊べる場
- 風呂
- わな
- 果物のなる木
- 住みか
- 森だけでなく、雲ヶ畑全域でできる森林バイオマスを広めるプロジェクトには何がありますか?
- 森林バイオマス先進地域(?)「雲ヶ畑に行けば、バイオマスライフがわかる」というような数多くの実践例ができれば良いです。
- きれいな森、桜とかはえてベンチとかあったら、まちの人もお花見に来たりするのでは?
- 利用する施設を作る。といきたいが、大事なのは、人々の意識の方で、どうやってこちらの方へ興味を持ってもらって、あえて利用してもらうか、を考えねばとも思う。しかし、ここで「使ってもらう」というヨソからの語り方ではまだ甘いように感じるので、もはや住人として誰かが入り込んでしまうようなプロジェクトが実現できたら大きな力になるでしょうね。私にはその覚悟がないけど。
- その他のご意見
- きれいな森をつくろう。ワークショップガンガンしましょう。広報がなんとかならないか。
薪く炭くKYOTO 第23回勉強会
「バイオマスの森が目指すもの」 アンケート結果
(回答数 7)
- 本日のご感想をご記入ください.
- 楽しく議論できて楽しかった.
- 短い時間でしたが,いろいろ話せて興味深かったです.
- 地元に住みながらこの様に雲ケ畑の事を真剣に考えていただける機会を持つ事が出来ました事,大変有難いと思います.
- ワークショップでいろんな意見出てよかったです.いろんなところでやって,皆を(たくさんの人を)まき込める企画,森になるとよいね.夢広がった.
- いろいろ話せて楽しかった.
- 勉強会の案内をどこで知りましたか?
- メーリングリスト
- e-mail
- ML
- 会員
- 会の案内
- 何度も告知されたよ.
- 森林バイオマスに関して,今後勉強してみたいテーマや話を聞いてみたい人などありましたら,ご自由にご記入ください.
- 多様な立場の人々がどのような形で参加できるかを追及する.
- 団塊の世代が退職期をむかえる.退職者の生きがい,健康づくり,CO2削減等のため,時間にゆとりのある世代が薪等を使うくらしをもっと宣伝することが必要ではないか.
- アカマツ林の整備について興味があります.
- 雲ケ畑の人たち,特に雲ケ畑小中学校の子供たちにも話をしていただける時間を持って欲しいナと思います.
- 基本的なこともよく分からないので,わかりやすくて,たのしいのが良いです.
- 特にないです.
- 薪く炭くの活動についてご意見ありましたら,お願いします.
- いつも忙しく,なかなか活動に参加できず,申し訳ありません.本当はフィールドに行きたいのですが,なかなか実現できません.また参加できる時にはよろしくお願いします.
- 夢を持ちながら地道な活動を続けていただきたい.
- いろんな年代の人をまきこめるとよいですね.
- 特にないです.