薪く炭くKYOTO 第35回勉強会
『火のある暮らしのはじめ方〜日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンのこれから〜』報告
- 開催日時
- 2007年6月2日(土)13時〜15時
- 場所
- 「ほんやら洞」
- 講師
- 嶋田 俊平さん(日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン事務局/薪く炭くKYOTO副代表)
- 内容
- 暖をとるための、明かりを得るための、そして調理をするための「火」。でも、私たちの暮らしにとって、火の役割はそれだけではありません。
人は自然と火のあるところに集い、語らってきました。暮らしの豊かさ 、そして心の豊かさを育んできたのが、「火」なのです。そして、その「火」の源は、ほんの50年前まで、森林の産物である、薪や炭でした。
この勉強会では、「薪炭」を媒介者として、「火」と「人間」と「森林」の関わりについて、考えてみたいと思います。
- 案内文
- 森林バイオマスの普及啓発と利用促進を目標に、2002年より活動を始めた薪く炭くKYOTO(しんくたんくきょうと)では、第35回勉強会として、『火のある暮らしのはじめ方〜日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンのこれから〜』について日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン事務局、当会副代表の嶋田よりお話しいたします。
初めての方もぜひご参加ください。多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
参加者の感想
話はキャンペーン活動状況の報告、薪炭の魅力、「火のある暮らし」実践の紹介でした。有意義な意見交換ができ、楽しい時間を過ごせました。
私が薪く炭くKYOTOの活動に参加したきっかけは、せっかく育てたのに使わずに放置したままの人工林などの森林資源がもったいないと思っていたことです。活動に参加し始めた頃は、木質バイオマスのエネルギー利用を普及するためには、技術開発により石油やガスの様に使いやすくすることが重要だと思っていました。
しかし今は、木質バイオマスを、ただの燃料として使うだけではもったいないと思っています。薪炭の様に、なるべく元の形に近い形で使うことが重要だと思っています。薪炭の火は料理をおいしくしてくれます。人の心を温めてくれます。日本の森林を守り育ててくれますから。
勉強会でキャンペーンの話をきいて、薪炭の火が、「物質的な豊かさ」ではなく「心の豊かさ」が大切にされる世の中に導いてくれることを感じました。