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中仙道バイオマスツアー 1日目 日記

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2005年9月21日(水)

本日の日記担当:寺尾,成田

 朝眠い目をこすり京都を発ち、第2回バイオマスツアーとして、長野県飯田市へ向け出発しました。思えば昨年の岩手★銀河ツアーでは、初めて薪炭以外の「森林バイオマス」に出会った旅でした。実際に暖かいペレットストーブに触れ、それを動かした人々の力強さを感じることができました。それに比べると、今回のツアーは、森林バイオマスは既に当たり前、実際に中身は?という所に目がいくようになりました。

 まずは飯田市の環境課林務課の方たちのお話を伺いました。飯田市では平成16年度に「環境と経済の好循環のまちモデル事業」において、ペレットボイラ1台、ペレットストーブ42台、ペレットストーブボイラ9台、薪ストーブ1台を設置し、また市単独事業として家庭に薪ストーブのモニター14件、ペレットストーブのモニター3件を行なっています。私たちが1件やろうと思っていてなかなか達成できないことをこんなにたくさん・・・。実際に多くのことが動いていることに、ワクワクします。しかし様々な施設に機器を設置しても、普及啓発が追いついておらず、実際に使っている人たちにどれだけの影響を与えているのか、その意義が伝わっているのか、は不明な部分もあるようです。まずはバイオマスを当たり前に多くの場所で使う、こんなやり方もあるのだなと思いました。

 新エネルギーとして木質バイオマスを使うには、地域の資源があってこそ、本来の目的が達成されます。そのためにも飯田地域では木質ペレットの製造に取り組んでいます。そこで、昨年12月からペレット製造を開始した南信バイオマス協同組合へ行きました。飯田市での木質バイオマスの取り組みは、今に始まったものではなく、廃棄木材や剪定木・工事の支障木を地域の木質資源として利活用する南信チップセンターが稼動しており、今回の木質ペレットの事業化にも地域資源を有効活用する下地としての存在は大きなものだったのだと思います。木質資源の市場が成熟していない現状では、使い方を固定化して一律のもの、ペレット製造に固執するorチップ化で資源利用するでなく、臨機応変な選択できるチップもペレットも扱う協業体で木質資源を使うことで、強みとうまみを生み出すことが可能となるということを南信バイオマス協同組合の幹部の方からお聞きしました。

座光寺保育園のペレットボイラー施設の写真

次に今年の6月からペレットボイラーを設置し、給湯と床暖房に使用している座光寺保育園を見学し、とても水々しいナシとネクタリンをいただきました。飯田市はそこここにリンゴやナシがたわわに実っていて、素敵な風景です。ごちそうさまでした。


おひさま進歩エネルギーのスタッフの方とツアーメンバー写真

最後に、おひさま進歩エネルギーの事務所に伺いました。民間と行政によるパートナーシップ型事業として、市民出資もとりいれ自然エネルギーの事業を行なっています。新たなチャレンジを成功させようとするスタッフの方たちの熱意が伝わってきました。


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