↑加工事業現場
↑切削片
↑天竜森林組合の方
20回のツアーでは、木材加工の現場を案内していただいた。地元の木を使って無垢材のヒノキの家具を作ったり、間伐材の利用を進めるために間伐材を使ってベンチやテーブル、東屋、アスレチック遊具などを主に公的な場所向けに作っていた。近くにプレカット工場があるなど様々な分野の事業所が近隣に存在しているため、地域内で競争を起こさないためにもすみわけを行っており、ここでは間伐材の中でも小径木を対象にしていた。
円柱・円錐加工もしており、その切削片は天竜未利用資源開発事業協同組合に集められる。防虫・防腐処理も行っており、現在最も安全性が高いと信頼されているマイトレック加工(ACQ)は、JASの規格にも適合するもので、砂糖と同等の安全性があるそうだ。加圧注入方式で木材内部まで浸透させることができる。耐久性は10年と言われるが、バス停のベンチには23年近くのものもあるそうだ。またACQより耐久性は劣るが、レザック加工(ACC)というものもあった。
ここにある乾燥機は「ドライボーイ」という名のもので、低温乾燥で10日間ほどで含水率を10%以下まで下げることができるそうだ。灯油と電気を併用している。
小径木を中心とした間伐材の利用を推進している点で、天竜森林組合には今後もがんばってもらいたい。しかし、乾燥機の点など改善できるところはありそうだ。