↑酒井氏のログハウスづくりの説明
↑ログ材の切れ端
↑おが粉の山
春野ログハウス自然回帰の住まいづくり春野ログハウスの正式名「春野木材加工協業組合」は昭和59年に林業の活性化と森林資源の有効活用を目的に、国の補助事業を導入して設立された。
当時建築されていたログハウスは、輸入がほとんどであった。春野町は森林面積が92%もあり、地域の森林資源を生かす意気込みと、自然回帰的で無垢材の材質感などのログハウスの魅力が、一般住宅にも徐々に取り入れられてきた頃でもあった。
「暑さ寒さや湿度の高い日本で耐えられる木は、地元で育ったスギ・ヒノキ」「日本人の暮らし方には日本の伝統技術でこたえよう」というポリシーで、林業家、製材加工業、大工職人、専門スタッフからなる春野の熱意が一体となって国産材ログハウスづくりの草分けとして一筋に20年あまり。
扱うログハウスは、マシンカットの丸ログと、角ログの二手があり、どちらも、ログ材を工場で一括加工することにより、高品位の在来工法の住宅と同等の価値を提供している。施工現場は、地元春野だけでなく、浜松市内を始め広く北遠地域に広がっている。従業員は10名ほどで、年間20棟程度の実績をあげていている。
場には、葉枯らし乾燥による自然乾燥された原木が運ばれ、樹皮を剥き、ログ材に合わせて丸棒加工や角材に加工される。
他の製材所などと同じように、敷地の片隅には錆ついた焼却炉が放置されており、数年前までは焼却処分されていたらしい。
この事業所から生産される木質バイオマスは、樹皮と端材、切削片などである。端材は集落の方々のお風呂用に、切削片は敷料として家畜用に利用されている が、バークは、組合関係者の山で土に返しているのが現状。また、切削片はペレット原料として最適なもので、小規模のペレタイザーを導入することですぐにでも製造が可能な状態であり、初期投資を押されられれば、すぐにでも実現可能であると思えた。