静岡製材協同組合
- 日程
- 2006年10月10日
- 所在地
- 〒421-1221 静岡市牧ヶ谷2310 番地
- 担当の方
- 杉山敏允さん
- HP
- http://www.humannet.com/s-seizai-union/kumiai/
- 報告者
- 野瀬光弘
- 連絡先
- TEL:054-278-9694
報告
↑組合の事務所
↑発電所の外観
オガライト・セルシン生産
オガクズを原料としてオガライト(人工の薪)とセルシン(バイオトイレ用)を生産。オガライト生産は1962年に開始し、鰹節の燻煙用や一般家庭の風呂焚き用に出荷する。セルシン生産は約20年前から始めたが、合併浄化槽方式に補助金が付くようになってから需要が減少してきた。
木質バイオマス発電
- 開始したきっかけ
- 製材の過程で発生する樹皮の処理に以前から苦労してきたが2003年には電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)でバイオマスが加わったおかげで、利用への機運が盛り上がってきた。これらの経緯があるなかで、バークが有効活用できないかと考え、2003年度の林業・木材産業構造改革事業の補助を受けてバイオマス発電施設をつくった。
- 原料の収集
- 組合員の製材工場で排出される樹皮や木くずをトラックで収集する。集まったバークとチップは、施設で発生する樹皮や木くずと一緒に燃料制御装置へ投入される。
- 発電
- バークとチップを燃焼させ、発生する蒸気をタービンの動力として発電し、自工場内で利用するとともに、熱エネルギーは、オガライトの原料となるオガクズの乾燥に利用している。
参考
静岡統計・情報センター地域課のホームページなど
コメント
オガライトやセルシンは需要が今後あまり見込めないので、徐々に生産を抑制する方向になると思われる。畜産農家がある限りはオガクズの処理に困ることは当面ないといえる。
バイオマス発電は、バークの処理がメインになっていて、うまく運用されるとモデルケースになりうると思われる。でも、あまり発電効率が高くない上に、今のところ排熱が有効に利用されているわけではない。組合員が減っていく中でコストを吸収するだけの余力がどこまで続くのかは懸念材料といえる。