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龍谷大学環境サイエンスコース・フィールドワーク実習 受け入れ報告

2006年5月27日

 5月27日に、龍谷大学環境サイエンスコースのフィールドワーク実習を受け入れました。北川先生と学生23名で、薪く炭くKYOTOからはスタッフ11名が参加しました。大型バスが道に入れないというトラブルがあったものの、無事にスタートしました。

 まずは雲ヶ畑林業総合センターで、会の「理想の森プロジェクト」の中心メンバーの渕上より森林バイオマスの概要や推進していく意義を説明し、横山より薪く炭くで行っている森づくり活動について紹介しました。


 お昼は雲ヶ畑林業総合センターで、地元で採れた三菜の入った美味しいピラフを食べた後、午後から3グループに分かれてワークショップをしました。

  1. 集材・薪割りワークショップ…

     バイオマスの森内にある40年生ヒノキ人工林で、伐採のデモンストレーションを見学後、間伐材の搬出を行ってもらい、それを土場で薪にし、小屋の脇にストックする。木を適度に伐採し管理することが、日本の人工林の場合森を豊かにすることに繋がり、そこから出てくる木材は、私たちの身近なところで利用できることを体験を通して感じてもらいたい。

  2. 料理・炭窯ワークショップ…

    薪炭利用についての理解を深める。薪炭を使って料理を作ることで、薪炭利用の楽しさ、手軽さ、薪炭料理のおいしさを実感してもらう。

  3. 森林散策ワークショップ…

    森林の散策。歩道上にある植物、きのこ、生き物を見て、さわって、聞いて、嗅いで、触れることで、森林の生態を感じる。

スタッフから、ワークショップの報告です。

集材・薪割りワークショップ

 集材・薪割りワークショップは、「山仕事って大変だけど面白い!」と参加者に感じてもらうことを目的に、開催しました。

 まずは、バイオマスの森の谷筋にあるヒノキの人工林内で、指導者の久保さんによる伐採の実演。あらかじめ樹皮の一部をはいで枯らしてあった木をチェーンソーで伐採しました。「この季節の木はたくさん水を吸っている。切って、運び出すためには枯らして水を抜いたほうが軽くてよいんや」というお話をしていただきました。

 その後、伐採した木を2mに切り分け、森林内に切って放置してあった丸太といっしょに、各自でかついで近くの広場まで運び出し。

 乾いている木と水をたっぷり含んでいる木の重さの違いを、みんな、驚きをもって実感していました。

 それから、広場で運び出してきた木で薪割り。薪割りは、シンプルながらも奥の深い、難しい作業なのですが、「木が割られたがる方向を見極めて、ヨキ(薪割りようの斧のこと)をいれてやるんや」という久保さんから教わった極意のおかげか、短い時間の間に、みんなメキメキ上達していました。

 終了の時間が来るまで、一人として飽きることなく、夢中でヨキを振るってくれたところを見ると、山の魅力を少しは感じてくれたのではないでしょうか。

 笑いのあふれる楽しいワークショップになりました。

(報告:渕上)


料理・炭窯ワークショップ

 料理・炭窯ワークショップでは、炭の生産と利用をテーマに、フルーツケーキを作り、その合間に炭窯の見学を行いました。

 始めは火をおこすところから。参加者の多くは、キャンプなどで炭火を起こした経験がありましたが、焚きつけ材の無いところからは初めてということでした。いきなり炭や薪に火をつけようとしたり、かなり苦戦していましたが、最後は赤々と燃え上がる炭火にすることができました。初めて見る炭窯の説明にも熱心に聞き入っていました。

最後にみんなで食べたフルーツケーキは予想以上のおいしさだったようで、火おこしの仕方と共に、強く心に残ったようでした。

(報告:杉下)


森林散策ワークショップ

 森林散策ワークショップでは、男子学生が9名参加しました。当日は才本さん・上家さんに野草・森を丁寧にご指導頂きました。雲ヶ畑林業センターから主要道までは、料理・炭窯ワークショップの女子学生も一緒の行動しました。女子学生は、きれいな花が咲いているのと才本さん・上家さんの説明を受けて、納得したり感動しているようでしたが、男子学生は友人同士で会話をしている事が多いように見受けられました。

 その後、主要道からは、男子学生9名のみとなり少々不安となりましたが、才本さんが「つるうるし」がどれだけ危険か(つるうるしを触った手で小用をしたりすると、どれだけ大変な事になるか)という話あたりから興味を持ち始めたようで、周辺に落ちている蔓等を用いて弓を作り、枝を弓矢代わりにする学生もおりました。その後、バイオマスの森まで到着し、整備されている頂上付近まで登り、森づくりの話を上家さんよりお話し頂き、下山しました。

(報告:細谷)

 最後に全員で各ワークショップを振り返りました。初めての体験があったり、それぞれに感じ、雲ヶ畑とバイオマスの森を記憶に残してくれたのではないでしょうか。


またのお越しをお待ちしています。