2006年11月17日
11月17日に、里山やバイオマスで有名な中川重年さん(京都学園大学・バイオ環境学部教授)と「木質バイオマス利用によるモザイクの森づくり」ワークショップに参加してきました。
当初は、200m2程度の雑木林を皆伐し、その場でチップ化し、バイオマス量を測ってみるという内容でしたが、午前中は竹林でシュラの張り方を実習し、何本か実際に竹を伐って集材しました。
ワークショップが行われた「丹後海と星の見える丘公園」のセミナーハウスゾーンは、給湯・暖房をチップボイラーでまかなうシステムで、こどもの森センターは、暖房が薪ストーブだそうです。
午後からは、その大きなチップボイラーやチップの搬入(現在は敷地内からではなく、製紙用チップを購入している)の様子も見学できました。
その後、チッパーで運んできた材をチップにしてみました。あっという間にチップができていました。しかし、効率的に集材する上手い仕組みを考えないとチッパーの稼動率が悪くなってしまい、大量に消費されるチップを供給できません。もう少し強力なチッパーも必要という話でした。
次に、試作中の人間バイオマスすごろくを地DSチーム、学園大チーム、薪く炭くチームの計3チームで実際に行い、貴重な意見を聞くことができました。(薪く炭くチームが優勝でした!)私はプレイヤーとして参加しましたが、楽しくこれからの開発が楽しみになりました。これから、洗練されてさらに楽しくなると思います。
雲ヶ畑の理想の森では、土地を区画分けして、ここは薪炭林、ここはツツジなどきれいな木を中心に残してやるところ、親子で植林を行うところ、区分けして、森づくりを行う予定で、今回は、地球デザインスクールの森づくりがその参考になると思ってやってきたのですが、その点については、実際に見ることができず残念でした。
宮津はなかなか遠かったですが、また行っていろいろ勉強したいと思います。
(横山直人)
本日の講師の中川重年さんからシュラの歴史やシュラの設置の仕方についてお話を聞きました。シュラの終点の木材が集まる場所を修羅場といって、日常よく使う「修羅場」という言葉の語源だそうです。
今問題となっている放置された竹林です。ここは、田んぼのあとのようでした。地面がじゅくじゅくです。
竹がうまく滑る傾斜角度、道の曲がり具合を計算しながらシュラを設置して行きます。継ぎ目は細いロープを穴に通して結びます。
さっそくすべらしてみるとなかなか好調。すべりが悪い時は水を一緒に流したり、良すぎるときは勢いを弱める木で作るのれんのような簡単な装置をつけたりするして対処します。確かに終着点は危なそうで、修羅場な感じでした。
午前中の作業はこれで終了。竹をエネルギー資源として効率よく集める方法をいろいろ学ぶことができました。これは竹を細かく伐らずにそのまま運ぶ方法で、ロープをつけてひきずりながら運びます。
チッパーです。このようにキャタピラでゆっくりと動くことができます。
さっそく運んできた竹と広葉樹をチッパーに入れました。竹はすごく大きな音をひびかせながらチップになりました。この写真のものよりひとまわり大きな丸太もチップにしていました。2mぐらいの丸太が20秒ぐらいでなくなるほどでした。できたチップは荷台の袋の中に集まります。
できたチップの確認。個人的には、実際にエネルギーとしてこのチップを使っているところを見たかったですが、すぐは使えず乾燥が必要になります。竹は、ペレットにもできてストーブの種類によっては使えるという話でした。
午後は、現在開発中の人間バイオマスすごろくを初めて実施しました。すごろくの版にぴったりの広場があり、そこでみんなでわいわいとやってみました。問題が少し難しすぎるものがあったり、司会の雰囲気作りで楽しさが左右されたりするのではという意見がでました。
これは自作の石窯です。この中でスープ料理なども作っていました。
石窯で焼いたパン。焼きたてで本当においしかったです。感激の味でした!