2006年10月7日(土)
本日の日記担当:尾崎
岩手バイオマス銀河ツアー、中仙道バイオマスツアーに続く、第3回バイオマスツアーとして、今回の舞台静岡へ向けて一同出発いたしました。ツアー名はその名も「静岡三川(さんせん)バイオマスツアー」です。命名者は寺尾さん!三川とは、今回のツアーに関係していた静岡を流れる天竜川、大井川、安倍川のことです。場所も内容も多岐に渡るもりだくさんなツアーとなりました。
その立役者はなんと言っても、今回このツアーを組んでくださった静岡エネルギー研究会の酒井さん!まずはその酒井さんとお会いするため、本日の宿泊先でもある静岡県立森林公園「森の家」に向かいました。その日はちょうど静岡エネルギー研究会の総会が行われており、NPO法人として新たに発足した記念すべき会でした。そこに途中から参加させていただき、研究会のメンバーの方と交流しました。NPO法人となってさらに活動を広げていく静岡エネルギー研究会に期待が膨らみました。
午後からは株式会社フジイチの滝沢さんの案内で、架線集材をしている現場を見学しました。フジイチの山林事業では小規模分散型の民有林において道をつけることが困難な現状に、架線集材の現場を専門に行っておられました。消費者の色々なニーズに応えたいという思いが伝わってきました。
次に天竜森林組合に向かいました。ここでは小径木を中心に屋内外の木製品の加工事業、安全性の高い防腐処理加工を行っておられました。間伐材の有効利用を進めていっていただきたいです。
それから再びフジイチの、今度は製材工場の方へ見学に行きました。バイオマスの視点で言うと、バークをお金を払って引き取ってもらったり、製材に使われなかった根張りの部分や端材を製紙用チップにしておられました。自然の流れに逆らわない天然乾燥にこだわっておられました。
本日の最後の訪問先である天竜未利用資源開発事業協同組合に行きました。樹皮・端材のバーク、チップ処理などを行っておられるところです。製紙用のものより低質なチップでもチップボイラー用として売れるようになって来たため採算のベースに乗ることができたとおっしゃっていました。しかし、燃焼効率の悪いとされるバークには課題が残るようでした。
最後にオプションツアー(?)として「山福」という林業機械や作業道具を扱っておられる大きなお店に行きました。林業関係の商品でこれだけの品揃えはすごい!この店の名の通り、山に福が来ることを願いつつ、ツアー1日目を終了しました。
本日の締めに、うな重を食べました。明日からのエネルギー補給は万全です!