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2004年9月7日(火)
本日の日記担当:寺尾
昨夜、花巻で雨の別れをした、Aグループの松田、成田と分かれて、Bグループは民話のふるさと、遠野で朝を迎えました。雲行き怪しい天気予報でしたが、風が雲を押しのけ、車の行方は青空がひろがってきました、木質バイオマスの行方のように?
さて、本日の第一ポイント電気のいらない、薪も燃やせるペレットストーブを製作している石村工業所へ約束どおり9:30前に到着しました。鉄の町、釜石は地域の企業が撤退してから町の活性化に知恵を出し合い、今回お邪魔した石村工業所も、いくらの計量装置や、今回のペレットストーブなど、起業家魂の成果というべき渾身の力作を世に問いつづけれおられる魅力的な企業でした。今回のヒアリングには釜石地方振興局の池田千枝さんにも同行していただき、岩手における釜石の林業の状況もお聞きすることができました。石村工業所の方々からはペレットストーブ製作秘話をお聞きすることができました。ペレットストーブの普及には、ペレットの供給体制が不可欠なこと、補助金の是非など枚挙の余地が無いほど白熱した熱い出会いとなりました。石村製のクラフトマンストーブを是非、関西にも普及したいと思ったのは寺尾だけでは無かったなずです。
昼からはバスに乗れずにタクシーで駆けつけてきた、Aグループと合流し、岩手県大船渡地方振興局で、岩手の森林バイオマス普及の牽引者の一人である阿部健さんをお訪ねし、これまでの岩手の取り組みをお聞きしました。
その後大船渡地方振興局林務課の阿部一成さんの案内で、地域の無垢材で在来工法による住宅作りに取り組んでいる住田住宅産業(株)、木質ペレットでの床暖房を取り入れた世田米保育園を見学しました。
その後、岩手県気仙地域で取り組んでいる、木材の加工・流通体制の整備を目的とした木材加工団地へお邪魔しました。この団地での生産過程から生じる未利用部分の有効活用として、ペレットプラントが既存施設の一部を使い昨年度から稼動しています。このプラントの特徴として、ドライヤー施設が不要だということでした。それは、この工業団地の中で排出される木材がすべて乾燥材であるということです。この状況を活かして、このプラントは約半額の投資で済んだということでした。
住田町森林組合はFSC認証を受け、林業に正面から取り組んでいる意欲的な組合で、今回お邪魔した木材加工団地の運営にも深く関わっておられ、今年度の木材加工団地への素材搬入量は12,000立米ということです。それを来年度は20,000立米にする計画を立てています。聞くところによると、住田町は林業日本一を目指しているとのこと、ガンバレ住田町!気仙地方森林組合!
今日お邪魔した方たち、石村工業の方々、大船渡地方振興局の方たち、住田町で林業振興に取り組んでいる方たち、立場は変わっても、木質バイオマスを広げていく意欲のある方たちでした。私達もそのエネルギーをたくさんいただき、今日は本当にありがとうございました。
朝早く花巻駅からタクシーに20分ほど乗り、工業団地にあるサンポット(株)にお邪魔しました。対応してくださったのは、以前バイオマス交流会にお越しいただいた青木さんと、高橋さんです。
サンポットでは今年の秋から家庭用ペレットストーブを販売します。昨年はモニターを20台実施し、応募は定員の8倍だったそうです。モニターの声を反映し、今年販売するものにはオーブンが設置され、お湯が沸かせる、軽量化などの工夫もされています。目標販売台数は600台です。
さて、今回は二人のタクシーの運転手さんにバイオマスを知っているか尋ねてみました。お二人ともペレットやペレットストーブ、間伐材についてまで、良くご存知でした!まだまだここ岩手でも認知度が低い、と関係者の方々はおっしゃいますが、やはり京都に比べるとその差を感じるものです。
世田米保育園のペレットボイラー。床暖房に利用しています。残念ながら園児達の声を聞くことは出来ませんでしたが、みな「ペレット」という言葉は知っているそうです。
大船渡地方振興局の皆さんと一緒に記念撮影。局長の阿部健さんはバイオマス交流会にもお越しいただいたことがあります。ツアーの企画段階から大変お世話になりました。
:木材加工団地内の原木置き場に積まれていたFSCの認証材。一本一本に印がつけられて、他の原木と混ざらないように区別されています。