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岩手★バイオマス銀河ツアー 8日目 日記

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2004年9月10日(金)

本日の日記担当:成田

 とうとうツアーも最終日を迎えました。早朝、宿泊していた国民宿舎サンホテル衣川荘の方に、チップボイラーを見せていただこうとしましたが、未完成とのことでした。ボイラー自体は今日明日にでも出来上がるそうです。急遽、近くの黒滝温泉にあるガス化発電施設にお邪魔しました。発電した電気は温泉施設内で利用し、廃熱は温泉を温めるのに利用します。

 その後、国民宿舎に隣接した温水プールのチップボイラーとチッパーの説明を、衣川村教育委員会の高橋さんにしていただきました。(株)衣川フォーレストと衣川村は、小規模分散型でのチップ利用に意気投合し、事業を進めているそうです。

高橋さんのお話:

 「森林バイオマスの話を住民に投げかけた時、若い者達は『山が丸坊主になってしまう、とんでもない』と嫌がった。しかし、ある古老が『衣川村は、昔は人口8000人でも山からの資源を有効に使い、生活を営んできた。人口5200人となった今、山の資源で足りないと言うのならば、使う量を山に合わせて減らし、その分は我慢すれば良いではないか。山ともう一度対話しながらやっていこう。』というお話があり、森林バイオマスへの取り組みが決まったのです。」

 慌しく岩手を後にし、新潟県三川村へ向かいました。次は東北電力社内ベンチャー、(株)アグリパワーの見学です。アグリパワーは水力発電のダムに溜まる流木を回収・選別し、堆肥を作ったり、オガコにしペレットや菌床として販売しています。堆肥作りには10年間取り組んでおり、今では飛ぶように売れるものが出来るそうです。ペレットは、七福温泉に取り付けられたボイラーでお湯を温めたり、融雪に使われています。また、金子農機とペレットストーブの開発もしています。ちなみにこの辺りでは山菜やトチの実のアク抜きに灰が必要であり、灰の処理には困らないそうです。

アグリパワー、佐藤さんのお話:

 「開発面積を少しでも減らしたく、土木課を専門にしてきました。ダムに溜まる流木も、ずっと燃やし続けることは出来ないだろうと思い、堆肥作りに取り組んできました。 この辺りでも昔は川に行けば魚がたっくさんいました。鳥や虫もです。ところが山野草がみるみる減っていくのが私の目にも分かりました。川も一見透明ですが、水質はまったく変わっています。生き物がいません。苔は泥となっています。猿や熊達は森から出てきています。鉄砲で撃たれても山に戻ることは出来ないのです。マツクイムシにマツがやられ、最近は広葉樹も枯れだしています。昔はキクイムシもたくさんいたのに、最近は見ない。奇妙です。次はきっとスギがやられだすでしょう。 だから、山、川、その素となる水を元に戻したいのです。今、会津で力を入れようとしています。ペレットストーブの貸し出しの応募が少なかったので、町長を訪ねて歩きました。するとみな共感し、協力してくれるのです。阿賀野川を元に戻したいです。」

 とうとうツアーも終わりました。産業、生業として成り立たせようとしている事業者の方たちの「本気」な部分、技術者の方たちの、あっと驚く「工夫」やものづくりへの惜しみない「努力」、自治体の方々の地域を愛する「心」がひしひしと伝わってくる旅でした。これから京都に帰って私達が何をしていくか、皆で考え、活動していくことが楽しみです。

 今後、私達が感じたものをどうにかまとめ、発信していきたいと思っています。 10月4日(月)には報告会を開催予定です(未定ですので、お問い合わせください)。

 岩手で出会ったすべての方に、一同心からお礼を申し上げます。

黒滝温泉ガス化発電プラントの写真

 衣川村黒滝温泉のガス化発電プラント。もうすぐ完成です。

アグリパワーインタビューの様子

 左がアグリパワーの佐藤さん。後ろに見える流木の山は、人力と機械で草葉類、流木類、生活廃棄物類に分類され、さらに針葉樹、広葉樹に選別されます。ペレットの製造プラントも含め、6名の雇用を生み出しています。


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