導入事例レポート
京都ペレットの工場がある、京都市右京区京北。この京北で作られている手作りペレットストーブが、口コミで話題になっているのをご存知ですか? 今回は、鉄造形作家でエルバ工房店主である萩原草さんによる、素敵なペレットストーブをご紹介します。
■エルバ工房
20年ほど前に鉄造形を開始した萩原さんによる工房。京都市左京区で制作活動を続けてきて、京北へ移り住んだのは2003年。以来、この地で制作活動を行なう。同工房では、萩原さん作のペレットストーブのほか、薪ストーブ、ピザ窯、オブジェなどの作品を展示販売。
■エルバ工房
■住所:京都市右京区京北下弓削町狭間谷
■TEL:090-7112-2292(見学希望の場合は事前連絡要)
ペレットストーブはいつから作っておられるのですか?
またストーブを作ることになったキッカケを教えてください。
2007年ごろからです。京北のこちらの工房に来てから、山の中で木に囲まれた環境ということもあり、まず薪ストーブを作ってみたいと思い立ちました。これがなかなか評判がよく、そのうちにお客さんの中から「ペレットストーブもあったらいいのに」という要望があり、作ってみることにしました。
実際に作ってみて、苦労された点などはありますか。
鉄の扱いには慣れているし仕事も速いほうなので、作ろうと思ったときにさほど苦労は感じなかった。作ってみてから、より快適な温度を保つために空気調整口を改善したり、気穴の場所や形、鉄板の厚さを変えてみたりと日々研究しながら、試行錯誤しています。
手作りならではの風合いがある、可愛らしいデザインですね。
手作りなので、ある程度のデザインの要望を聞いてから取り掛かります。多少のデザインの変更希望は、基本価格の範囲で対応していますよ。
ペレットストーブはどのくらいの時間で完成するのですか。
制作日数はストーブ一台で大体3日程度です。ただしシーズン中は注文が混み合うこともあります。私一人で対応しているので、すぐに制作に取り掛かれないこともあります。
萩原さんの作るペレットストーブは、どのようなものなのでしょうか。
薪ストーブと同じ輻射熱式。自然吸排気で暖めるもので、120㎜径の煙突が必要です。手動で点火し、火加減の調節となる空気調節口や燃料供給口部分もやはり手動式となっています。価格は20万円。設置時には運搬費、工事費が別途必要です。私が設置も行なっています。
ペレットの燃焼消費量は?
1時間あたり、約1~2kg消費します。
ほかに何か特長はありますか。
火が点けばすぐに本体表面が100度を超える熱さになるので、ヤカンを置けば、火を沸騰させることができます。ヤカン用のフックを付けているので、お湯が噴出さないうちにここに掛けておけば保温できますよ。
口コミで「萩原さんのペレットストーブが欲しい」という方が増えているのだとか。
やはり京北を含む京都市内からの注文が多いですが、たしかに他府県からわざわざストーブを見に来店される方もいらっしゃいます。どこから知ってくださったのか、先日は九州からストーブの注文がありました。
今後の展望などあれば教えてください。
今、薪とペレット併用型のストーブ制作を研究中です。やはり薪、ペレットどちらも使えるものがあると便利。実際に焚いて試しているが、まだ商品化には至っていません。近いうちに完成させたいと思っています。