設置場所を決めよう
標準工事費用は10~15万円です。ペレットストーブの導入費用は本体代金+設置工事費の合計となります。以下のような場合には追加工事費用が必要になることがあります。
*2階以上の部屋への設置(階段で運搬をする場合)
*壁がコンクリートの場合
*配管が特殊な場合
部屋のどの位置に置くかを決めましょう。基本的に設置場所の床補強や、壁の耐熱工事は不要です。給排気筒が正しく屋外へ出せる位置であり暖気が効率良く回る場所を考慮しながら販売店とご相談下さい。
設置場所の注意点
■燃料を入れた状態の重量に耐える水平の床であるか?
■排気トップ付近に可燃物はないか?(落ち葉たまりなど注意)
■排気筒を出す位置は人通りの多い場所ではないか?
■積雪の多い地域では排気トップが雪でふさがれないか?
■排気トップ付近の風向きはどうか?
(強風が排気筒に入り込んでくるような場合は排気トップの向きを変えたり風除けカバーを付けたりします)
■ご近所への配慮はできているか?
ご近所への配慮を忘れずに。
次のような場合は、ご近所に迷惑になる可能性があります。
ストーブと排気筒の設置位置、排気筒の高さを再検討してみましょう。
ひさしが重なりそうな距離…
隣家が近く、ひさしより低い位置に煙突(排気筒)を
設置すると、ひさしの下に煙がこもることがあります。
窓が近い!
ご近所の窓の近くに煙突(排気筒)を設置すると、
煙が窓から入ることがあります。
隣の家が高層住宅!
煙突を自分の家の屋根より高く設置していても、ご近所
が高層住宅であれば、煙が流れていくことがあります。
洗濯干し場が近い!
ご近所の物干し台近くに煙突(排気筒)を設置すると、
洗濯物に煙の臭いが付くことがあります。
給気口が近い
ご近所の給気口近くに煙突(排気筒)を設置すると、
煙が給気口から室内に引き込まれることがあります。
集合住宅で上に部屋がある!
集合住宅で自分の部屋より上に部屋がある場合は、
煙がのぼって窓から入ることがあります。
(環境省:木質バイオマスストーブ環境ガイドブック 参考)
ストーブ設置については消防法関連法規と建築基準法規によって法律上の規定がありますがペレットストーブに特定されたものはありません。最も該当する設置の基準では、周囲の壁など可燃物からの距離は以下のように定められています。
ペレットストーブの離隔距離
関連法規一覧
法令名 | 条項番号 | |
消防法関連法規 50100250500 |
消防法 | 第9条 |
消防法施行令 | 第5条 | |
総務省令24号 | 第3条、第4条、第5条 | |
消防庁告示1号 | 第2、第3 | |
火災予防条例 | 第3条1項17号、第5条(東京都の場合) | |
建築基準法関連法規 | 建築基準 | 第35条の2 |
建築基準法施行令 | 第128条3の2、4 第115条、第129条 | |
国土交通省告示225号 | 第2 |
(環境省:木質バイオマスストーブ環境ガイドブック 参考)
ただしこれは輻射熱型の温風暖房機についての法規のため、離隔距離が長く取られています。消防庁告示1号では「周囲の壁の表面温度が100度以上にならない距離又は引火しない距離を確保すれば離隔距離を短縮できる」となっており、機種ごとの離隔距離を計算しているメーカー(輸入元)もあります。実際には、壁から20~30センチ離して設置しているケースが多いです。
より詳しい内容は環境省「木質バイオマスストーブ環境ガイドライン」をご参照下さい。